哀切
過去ログ10
2010/10/20 23:33
◆お市ふふ……大丈夫.だなんて…
そんなはずないわ…あなたは…今までどれだけ…市を期待させたと思ってるの……?
あんな事…したら…市が誤解するって…わかってるわよね…?
ひどいわ……市はもうこんな気持ちに耐えられる自信が……ないの…
◆お市切歯、扼腕…
無念…無念、ふふ…。
ごめんなさい…、市は、言葉を綴るのが下手ね…。
恥ずかしい、恥ずかしい…。
市は貴方に…釣り合わないかしら…?釣り合わない、よね…。
片腹、痛いわ…。
◆真田幸村某は傍に居ると嘘をついた
あの白紙は貴殿を傷付けてしまったであろう
何か綴れば名残が惜しまれる故にの白紙、言わば某の弱さ
否、今となれば届かぬ声、伝わらぬ想い
別れても尚、貴殿を慕う某は矛盾していると、都合が良いと、信じられぬと、拒絶致しまするか
愛しき宵闇の羽が舞う貴殿へ
どうか幸せになって下され
願わくば、そう…誰よりも
◆猿飛佐助あんたからのお言葉かは定かじゃねぇけどさ…、俺もあんたに会いたい。話したい。
俺様ってばあんたを守るって言ったのにさ、一緒にいられなくてごめんよ。
旦那…幸村様、
◆真田幸村貴殿との縁を結ぶ御守り…今も尚、大切に持っておりまする。
今や声も届かぬ場所に居られます貴殿に、ただひたすらご無事と幸をお祈りしつつ。
願わくば…もう一度逢いまみえたいと心中で想いを馳せながら、今宵も目を瞑ります次第。
申し訳御座いませぬ…――殿。
このご無礼ばかりの某に、いつか一言詫びをさせて下され。
どうか…どうか貴殿が息災で有ります様に。
◆石田三成嘘は言いたく無かった。他でもない貴様だからこそ己の愚行を隠さずに口にしたのだ。嫌われても構わん、伸ばされた手を引っ込められても構わん、ただ貴様にだけは嘘を言いたく無かった。
一度壊れた関係を貴様が手を伸ばしてくれたのに、失望しただろう?罵れ、私は汚い人間だ。
こんな人間を受け入れられてしまえば、夢は在り続けるが呆れたならば今度こそ消える。悔いは無い。全ては己が招いた事だ、今更だと自分でも思う。ただ、貴様には悪かったと。そういう想いで一杯だ…償い切れない程の罪を断罪して欲しいくらいに。
判決を待ち覗いてしまう。
この間が息苦しい。
私の姿をした優しい貴様へ。
愚行を犯した穢れた虫より。