哀切

過去ログ31 2011/2/26 1:51

◆毛利元就
何処かの堕天使では無いが…
我はどうやら独眼竜に裏切られるのが運命らしいな。
いつぞやの独眼竜も離れて行った。

もうすぐ我は…否、これは現実事情故伏せておこう…。

感覚が麻痺し始めておる。あんなに文を交わし合ったにも関わらず、貴様は文を寄越してくれなくなった。やはり、我のせい、か。
寂しいだとか鬱々な事は貴様にだけは全て話せたのに。


疲れたであろう。
もうよい…
貴様に心を動かされて居ったのだが、な…


未だ文を待ち続けるのは罪か罰か。


早く気付け。
今は海の独眼竜よ。

◆長曾我部元親
ありゃァ、俺なりのけじめだった…なンて、言訳にもならないよな、分かってる。
罪も後悔も波に浚わせちまうことはできねぇ。償うべきは他の誰でもない、この俺よ。その覚悟は永劫変わることはない。
なァ、あン時はそれがけじめだと思ったんだよ。
償うなんざ嘯いて、自分が幸せだった頃の記憶にしがみついてるだけだなんて気付きやしなかった。
過去に閉じ篭る俺に、生きろと言ったアンタの言葉をよく考えもせずに投げ捨てた。目の前の苦しみにしがみついて、それを受け容れることを償いと呼んだ。
それ以上傷つくことを恐れて足を止めた俺は、とんだ臆病モンよ。
アンタが生きろと言った意味、今なら分かる。

アンタはまだ彼処に居ンのか。
自分勝手に逃げ出した俺が手ェついて詫びに行っても、今更何をしに来たと呆れねぇでくれるか。
まだ、共に生きたいと言ってくれるか、なぁ、……

◆竹中半兵衛
こうなることは解っていたさ
解っていて敢えて目を瞑り君の手を取った
いや…君に希望を抱いていたんだ、君なら…と

でも…結局は悲しみが輪廻しただけだった。
本当に君を攫って閉じ込めておけばよかったとすら思えてくるよ

醜い蛇が僕の心を根から食い荒らしていく…
結局…僕は水の底、君は孤高の空でしかなかったんだ

君の声が聞きたいよ―…  。

◆長曾我部元親
アンタの瞳に射抜かれ幾何、鬼は何時の間にか牙を喪失した。
彼は何時だッたか、現在や夢幻が如き霞。

甘露相違無い色毒を嚥下した頃、身体中其処彼処アンタで麻痺シて居た。

アンタに鬼の恋慕も思考も一指迄攫われちまッた。


―…だが、何時しか俺ァ俺として大地を踏む。
円で浦島太郎だ、嘲笑えねェ。
アンタは傍に存在るのに俺の心が遠くに離れた。
ハッ噸だ裏切り者だ。


済まねェ××。
俺の後悔と哀切を、アンタの掌で…終焉わらせちゃァ呉れないかい?

牙の無ェ鬼は自らで断ち切れねェ臆病者に成り下がッたって事よ…情け無ェな。

◆猿飛佐助
独りになると思い出すよ


あんなに愛してくれたあんたの事


すてたのは俺様なのにね


ねぇ、___。
俺独りになったよ。
きっと天罰だね。
今独りで血吐きながら苦しんでるよ。


ね、___。
逢いたいや。

◆長曾我部元親
悲愴感が強めだが拝借。

ふと思い出すのは、そんなに深入りした訳でもねえ彼奴。姿とか声とか性格なんてほとんど覚えてねえなあ…けど来月で何年目かとか考える。
第三者として言うなら先ず俺より遥かにデカい野郎で、屈託がねえ印象はあったな。そこらのなよっちい奴等より腕もたつし幾らかはいい体格してたんだろうよ。
けどよ、勝てなかったんだな。
伏せてたのは常々聞いてたんだがな実際、そんな知らせが入れば金槌で何百回も頭叩かれた気分になったぜ。人間なんざ、毎日沸いて消えて…そんな繰り返しなのが常だ。割りと無機質で無情な作りしてんだなとか思っちまった。

あんたは俺なんざ眼中にもねえだろう。ただなあ…今なら俺にも言える気する。あそこにいた時は少なからずとも、仲間だったと信じてえ。

お疲れさん

来月あんたの事、海見ながら思い出してみるぜ。昔過ぎて難しいけどよ。