哀切

過去ログ35 2011/4/11 22:14

◆竹中半兵衛
瞼閉ざした先に描くのは、その横顔
見下げた掌にある黒い影は隠してしまおう
仮面の裏がまだ疼いていて抱えきれない空虚が眼から溢れてきた
幾度なく君の形をなぞった
何度だって君の痕を嘗めた
もう果てがみえなくなった

後光が背中に当たり焼けるくらい熱い
かと思えば鎮火した熱は裏切るかのように冷えきった
君の笑顔に似ているね
その性癖と一緒だ

盲者に策を張り巡らせても勝機はみえない
戦は局面ではなく、全体を網羅して鬨を得るものだなんていうけれど
局面にすら今日も明日も解らない僕に、躊躇なく冷水をかけてくれ
だって、この手に、君と盲者を、引き裂く力は残されていないのだから

あの刀の切っ先は、こちらに向けられることもなく君を守る想いへとなる
そして僕は吐き出しきれない敗北感を永遠に纏い続ける
生きる屍のくせして勝ちに拘る執念だけが生々しく息づく
この心臓の在処を知るのは君だけだ

いつの話をしているんだい?
終わらせなくちゃ

◆伊達政宗
もう、無理だ。

お前のことを考えると辛い。

だからこれで終わり、だ。

good bye my master.

◆長曾我部元親
アンタの事が好きで好きで仕方ねぇよ。

他の奴を見るな。俺だけを見てくれ。

何て言ってみてぇな。独占してぇよ。
でもな、アンタ束縛が嫌いだって言ったろ?俺も束縛すんのは好きじゃねぇんだ。

だから、言わねぇ。本当は嫉妬ばかりしてんだけどな。アンタの近くに居られる奴等によ。

羨ましいぜ。
同じ所で生きてぇよ。
理想、だけどな。

アンタはきっと気付かねぇ。俺の好きは、友に言うそれとは違うんだ。

ハッ!!馬鹿みてぇだろ?

アンタに独占されてぇ、嫉妬されてぇ。

竜の兄さん、やっぱずっと傍に居てくれ...なんざ我が儘だよな。

◆石田三成
抱き締める腕も甘言も、色事も我侭もこの言葉も、凡て好きだと言った声は。この身一つを徒と呼ぶ。
仮初めに溺れ心を砕けば満足したか。他の者を腕に抱く事も無かったか。
甘美な音で心を抉る言葉の分だけ、私は判断力を失う。

度重なる裏切りを、許せない。
後悔ならば後でする。
貴様が私に遺した不安感と虚無感。それは私の何かを蝕み、静やかな恋を求めては避ける、矛盾を生んだ。
請われる侭に赦せと言うのか。
純一な恋慕を、裏切りの傷を、蔑ろにされた事を凡て忘れろと。
__、すまない。
私には出来なかった。

もう、あの日々に戻れはしない。
甘えは此処に置いて行く。過去に揺らぐ事の無いように。もう凡て忘れろ。私に泣き言を紡ぐ相手など居ない。
泣くな、笑え…!

◆猿飛佐助
探り合いは大好物だけどそうゆうのは求めて無いんだよね。
スッパリスッキリしてくれないかなァ
こっちは惚れてる身なんで余計辛いんだけどさ。
あれ、もしかしてソレ狙いだった?
あは〜キッツイ事してくれちゃうねぇホント。堪えてたまんないんだけど俺様。

◆毛利元就
ひと月。
そなたの文が欲しいと思っていたのは、我だけであったか。