哀切

過去ログ36 2011/4/24 16:53

◆長曾我部元親
アンタの事を考えてんのは俺だけなのか?

なぁ、連絡がねぇとアンタの存在を疑っちまうんだ。
俺が消えてくみたいでよ。

...西海の鬼が聞いて呆れるぜ。

幾ら喚こうが、どうせ届かねぇ。まぁいいさ...時間が経てばこの想いも落ち着くだろ。

アンタが好きだ。どうせ友人って関係から変化なんざなくてもよ。
竜の幸せの為、この鬼の命を削ってやるさ。

遠い、遠い国に住むアンタ。
いつか直接言えたらいい...なんてな。

◆石田三成
貴様が誰を好こうと誰と関係を持とうと、全て目を瞑る事にする。

私を一番だと言うならば、
私を必要だと言うならば、
もう、それでいい。
何処にでも行け。
何度でも裏切れ。
だが、必ず帰って来い。
貴様の気が済むまで繰り返せ。私は何度でも泣き縋り、赦す。

私の知らぬ身体を抱いた貴様を、私は抱く。嗚呼、酔狂だ。

友よ、愚かな私を許せ。
それでも私は、私を唯一と呼ぶ誰かの温もりなくば生きていけない。

◆伊達政宗
此処で過去にする。

あんなに温かく欲しかった存在だ、惜しくはあるがな。
もうこの名を名乗ることもねえんだろうな。


I forget you.

…愛していた。

◆片倉小十郎
何処まで、とは。
云わずともお判りでしょうに。
まったく貴方と謂うお方は…。


堕ちたのか…はたまた昇ったのか、この小十郎は判らなくなってしまいました。
貴方が齎して下さるのは、目映いばかりの深い闇…。今はこの表現が一番合う。

ゆえに小十郎には貴方の世界が己が世界。
何処へ参ろうとも我が身と魂(こころ)は貴方と共に在る。


其の貴方から与えられるものならば、痛み哀しみですら俺自身は何処までも貪欲に欲するでしょう。

…そして決して充たされそうに無い。


飽く無き欲望は貴方へだけ向けられた。
永き刻を経たのちに何が生まれ来たるのかは……はてさて。


此度は逢えぬ事を見越しての我が切な想いを綴るべく筆を取った次第。


政宗様、俺も貴方が欲しくて堪らない。
……何処までも。

◆大谷吉継
心は時に牙を剥く。
その細く白い首筋に牙をたて、血肉を啜るであろう。
我の、このココロは。

嫉妬で埋め尽くされどれ程ぬしを手に入れようと治まりもせぬこのココロ。醜き我が身に似合ったなんとも醜いものよ。

どうすればよい?ぬしを苦しめるのは、縛りつけてしまうのは…我の本意ではないというのに。
苦しい、なれど伝える勇気等ない…ぬしに打ち捨てられては我のゆく先などない。

…どうか、我を止めてくれぬか。
三成…我が愛しき凶王よ、ぬしならば、きっと…。

◆猿飛佐助
本当言うと、苦しいよ。辛いこともある。でもナメて貰っちゃ困るねえ!俺様を誰だと思ってんの?真田忍び隊、隊長の猿飛佐助様々ですよ?ん?なァに、苦しかろうが辛かろうが、それすら楽しめる余裕っつーのが俺様にゃあんだよね。

…と、虚勢を張って。
気の遣い合いと社交辞令。だって、沢山いる中の一人なんだから、嫌われたら終わりなんでしょ。使い捨てだなんて割り切りが出来ない程に情が移る。そんなあんたにさ、はは…あんな事、言われたら。ごめんな、流石の俺様も哀しくて、哀しくて、堪らない。御免な、御免。苦しさも、寂しさも今は抱えきれないんだ。どうやって、あんたに笑いかけたら良いか、分からない。