哀切

過去ログ37 2011/5/2 3:39

◆長曾我部元親
寂しい、寂しいと瞼の裏の自分が咽び泣く。
それでも虚勢だけは一人前な俺は、“頼れる奴”を演じて、誤魔化して。
満たされない心のまま、幾人と文を交わしてきたかなんて、もう分からねえ。

数多に愛を囁く俺が、己だけを愛してくれる奴を探すってのは…傲慢か?

誰か俺を愛してくれ。弱い俺ごと包んでくれ。

俺は、強くなんかない。

◆伊達政宗
逢瀬の度に思い知らされる。
オマエが好きだってコト。
でも、オマエはどうなんだろうな…?最近分からなくなってきやがった。
仕掛けても、誘っても何の反応がねぇ。
…他に好みの龍でも出来たのか?

それなら別に構わねぇ。
でも、オレにとって恋人はオマエだけなんだぜ。
オレと居る時ぐらいはオレを一番に想ってくれよ。

◆猿飛佐助
…ねぇ、俺の言葉ちゃんと届いてる?
俺の想い…届いてる?

月日が流れる度、哀しくて、苦しくて…。時々…本当に時々、俺の言葉は想いは旦那に届いてないんじゃないかって思う。だって、最後に旦那の声を聞いたのは…。
でも、この想いは断ち切れない、…断ち切りたくない…!折角また繋ぐことのできた縁を、さ。
もしかしたら、もう旦那に俺は…。

旦那、それでも俺は言葉と想いを詰めた文を届けるよ。きっと、届いていると信じて…。喜びと幸せが詰まった忘れられないあの日に。

◆伊達政宗
本来なら抱いてはならねぇ感情を抱いちまった、大切な幸村へ言の葉を送る


出会わなければ良かったと後悔しているか?…俺は、少なからず出会わなければと何度か思った
お前を否定する訳じゃねぇ、俺に出会わなければ別の奴と幸せになれていただろう。

何度も、お前を手放した方が良いのかと考えた
でも、無理なんだよ。俺は幸村を手放せねぇ…世間が許さなくても俺は幸村を幸せにしたい


俺と幸村の恋は、忍ばなければいけない恋。それでも俺はお前を愛してる

愛してんだ、本当に

◆前田慶次
切ない

ただ切なくて堪らない

こっちを向いて、逢いに来て
逢いに来たなら俺を見ていて、何時までも

胸が一杯になるぐらいの睦言も、文でも、板でも良い。たまには見せて欲しい。

公で自慢したい訳じゃない、ただ…俺は寂しいんだよ。

ああ、何を言っているか分からなくなってきたね。

そろそろしまいにしようか。

◆片倉小十郎
逢う度去り際が切無く成る。
あなたに決して面と向かって口には出来ぬ言の葉達。


しかし、帰ってしまうのかと然様な表情で申されては…


『共に居たい』と


危うく口が滑ってしまいそうに成る。
…全く、此処最近はあなたに調子を狂わされてばかりだ。


取り敢えずまた次回見える時迄は募る想いはあなたより賜った物を愛でて過ごすと致しましょう。

見えない糸で繋がっているのならば不安に思う事はありますまい。


然様でございましょう?政宗様。