哀切

過去ログ39 2011/5/23 4:58

◆長曾我部元親
なんだよ…アンタ、恋人さんがいるんだろ?
なのに、どうして俺にそんな言葉を言うんだよ


前に言ったじゃねぇか、「お前が好きだ」って
そしたらお前が「裏切れねぇ最愛がいる」って言ったんじゃねぇか

だから、この気持ちを殺して、お前とダチに戻ったのによ……


なぁ…頼むから
俺に「好きだ」なんて言うな
お前を待ってる奴は、他にいる

◆石田三成
好きだ好きだと、
貴様が溶けるほど愛したのは私の面だけだったか。

大した人徳は無いと分かっていたが貴様だけは私を否定しないと自惚れていた。

勘違いをしていたようだ。

皮を剥いで、十でも百でも私を侍らせるが良い。

それでも私が愛した貴様は貴様だけだ。

許してやる、忘れてやる。
嫉妬も絶望も皮の身分には不相応だ。


真実とは残酷なものだ。

◆長曾我部元親
アンタの言葉ってのはよ、全て友としてなんだろ?

頭では分かっちゃいるのさ。だが、悔しくて堪らねぇ。今の関係になれただけで嬉しいっつうのによ。

可笑しいだろ?
むしろアンタには笑って貰えた方がありがてぇんだ。随分とおかしな鬼だ...ってな。

いつもなら友としてだが、此処ではそれ以上として言わせて貰う。
アンタが好きだ。

まぁ直接なんざ言うつもりねぇけどな。

竜の兄さんは知ってるか?鬼とかの類いってのはよ、何かを隠すのがうまいんだぜ。
潮に全てが流されちまうまでの辛抱だ。

◆石田三成
貴様は何故そこまで強がる。
私には全く理解出来ん、同時に相手が私であったなら…と何度思ったか。いっそ甘言に沈め奪い去れば良いのか?
律儀に友より何より恋仲を優先、貴様の態度は好ましい。が、そうして阿呆の振りをする様が私には痛々しく映る。貴様が何も吐き出せぬままと言うのに、何故…

吐き出したい事があるなら、私に言えば良い。友垣というのはそういう物だと貴様から教わった。どのような感情に襲われようが、私は何度でも背を押してやる。

ただ、一つ願いを口にしても許されるなら、風を纏うと決めた鬼…貴様の全てを預かってみたかった。

◆石田三成
私には貴方様のその背を押す事も抱き締めて留めて擱く事も出来ません。
ただどうかご無理だけはしないで下さい、半兵衛様。
私が貴方様の恋仲であったのなら、くたびれた貴方様の為に手枕をして差し上げたい。それは叶わぬのならばせめて、過去に交わした文を読み返して恋慕に溺れる許可を私に。


嗚呼痛い程に…愛しております。
苛烈でありながら御優しく、それでいて残酷な貴方様を。

◆竹中半兵衛
誰かに求められないと言い此世界を立った友が居たけれど、果たして僕が今、姿を消して探してまで求めてくれる人が居るのかな…なんて思うと不安になったよ