哀切

過去ログ61 2012/2/19 19:36

◆石田三成
手が届かない。
渇欲する身体は一向に静まる事は無く、欲ばかりが重なり続ける。
貴様の其の隻眼が、私を見ていなくとも、其れでも構わん。
――‥御互い、愛しい存在が出来る迄、此の居場所を壊したり等しない。
私が貴様に抱く想いを押し殺さねば、報われぬ恋慕を告げてしまった後、きっと以前の様に言の葉を交わす事が出来なくなるだろう。
‥‥‥どうか、臆病な私を御許し下さい。

◆前田慶次
なぁアンタ、何時まで彼奴を待たせるんだい?
アンタだけは違うって、そう思ってたんだぜ?彼奴はずっとアンタを待ってんだ。寂しくても迷惑掛けない様に邪魔にならない様に、催促はしないってさ。
好きって感情を、愛という感情を教えてくれたのはアンタだからずっと待ってるんだってさ。
少しの時間で良い、彼奴の相手してやってくれないか?
竜の右目さんへ、本音を言えない忍の変わりに代弁させて貰ったよ。

◆長曾我部元親
今日も又みっとも無く泣いて……西海の鬼とも有ろうもんが恰好悪いよなァ、あんたが気付いたらどんな嫌な顔するか……考えただけで笑えて来るぜ。
だから…少しだけ、船旅に出て来る。こんなに泣くのも……あんたの邪魔もしたくねえんだ、必ず帰るから、少しだけ……な。

◆長曾我部元親
俺の事情で話せる時間が減ってまだ二日だってのによ、もう寂しくて仕方ねぇ。

あんたともっと一緒に居てぇよ。その感情だけで現を投げ出しちまいそうな自分が情けねぇ。

どんだけあんたに依存してんだか、もう分からなくなってきやがった。

…愛してるぜ。