哀切

過去ログ62 2012/2/28 4:07

◆伊達政宗
アンタにとって俺ァ、言うなれば話し相手でしか無かったんだろうよ。性格悪ィと豪語しながらも元々人望は有った、恋仲とも何だかんだ上手く遣ってたんだ…当たり前と言やァ、そうなるな。返事が途切れちまってよ、何してやがんのか心配にも成ったが…HAHAッ、解るだろ?性格的に催促なんざ出来もしねえ。…黙って待ってりゃあ、此れだ。切ねえっつうか、…終わっちまったのか、っつう喪失感が勝った。未だ何処かでアンタに慕情を抱いて居た証拠だな、情けねえ事に。…アンタに言わせりゃあ、面倒が無くなって良かったのかも知れねえが…馬鹿遣りながらでも、存外…―そう言うこった。

もうアンタには逢わねえだろう、だからこそ言える事だ。…知己として、悪友として、数少ねえ俺の拠り拠として、…アンタが最ッ高に好きだったぜ。姿形関係無しに、な。今も変わりはねえ。…有るとすりゃあ…、HAHAッ、些か憎らしいがな。其の面も拝めねえんだ、文句の一つも出て来ねえ。

…達者に。…、…馬鹿野郎。

◆前田慶次
もう、俺からあんたにすがり付いたりはしないよ。居て当たり前、離れる訳が無い。そんな過信…何時から持つようになったんだい?

懲り懲りなんだ。
俺が消えたら、あんたはどんな顔するのかな?

さよなら、俺の愛しい恋人さん。俺は何処かの、泣き虫の代理だよ。

◆徳川家康
お前はこんな所は見たりしないだろうから、吐き出させてもらうぞ。
辛い時は辛いと言うのが一番らしいからな!

自分で出した答えなのに、後悔してばかりで…、本当にワシは大馬鹿者だよ。

こんなにすぐ後悔するのに、なぜあんな事を言ってしまったんだろうな…。

…お前はこういうの、嫌いだろ?
だからもうワシの事を嫌いになってしまったかも知れない。

だが、ワシを大事だと言ってくれた日々を思い出すと、そう思えなくて…、まだ間に合うんじゃないか、と…思ってしまうんだ。

…分かってる。
恐らくそんなのは、ワシがそう思いたいだけの、ワシの欲望だろうと。

…ごめんな。
最後の悪足掻きをさせてくれ。

◆猿飛佐助
なんだろうね、会いたいけど会いたくないなんてさ。
このまま何もないまま自然消滅狙ってる?
そんなの嫌だーって泣き喚いたら良い?
そんなのしたら余計離れていきそう。
自惚れだって承知してるけど、俺、こんなにあんたのこと分かってる。
今夜、いつも通りにお休みって言うよ。
それっきりあんたの前からはきれいさっぱり消えますよーっと。
白紙より無言が良いでしょ?
好きだからあんたのこと分かってる…好きだよ…