哀切

過去ログ63 2012/3/12 9:53

◆石田三成
飽きもせず逢い引きを求める貴様が嫌いだ。何もなかった私の心に許可なく花を植え付け去って行く。
…何をしたいのだ、貴様はこの私に何を求めている?

偽りの愛情を向けられていると蔑み、冷ややかな視線を向けることしか出来ない。多数の絆が絡まる貴様の指先を見て、本気になるなと防衛本能が疼く。
ああ、辛い、憎い、触れるな私の心に!


植え付けられた花に水をやれる奴は貴様の他に居ないのだ。もし私が受け入れ、芽吹く蕾を愛で、育てたとしても…結局は枯れる運命……。
貴様との永遠など、元からありはしないのだから。

◆長曾我部元親
あんたから別れを告げられてから、もう二日が経ちやがった。
俺はよ、竜の兄さん...あんたから貰った宝を燃やすのに忙しくてな、日にちなんざ無いようなもんだ。

...笑っちまうぜ。謝罪とさようならってな一言で終わっちまうんだからな。理由は分からねぇが...まぁ、俺があんたに見合わねぇ輩だっただけの話だろう。
辛い思いをさせちまってすまねぇ。

だがよ、俺は未だにあんたの事を想ってる。もう隣に居る事は叶わねぇだろうが、あんたの幸せを願ってるぜ。

今まで、本当に有難うな。

◆猿飛佐助
ねぇ、まだアンタを忘れらんないよ。女々し過ぎるって?あはは、確かに。
ほんの少しの時間だったのにこんなにも胸に残るなんてさ。
まだ忘れることなんて出来ない…。右目の旦那…、まだこの名前で1回しか呼んでないよ?もっと呼びたかった。もっと触れたかった。
…なんて、もうこれ以上は…。

◆真田幸村
某は捨てられたのだろうか…?
これまで共に過ごしてきた日々は、貴殿にとってはその程度だったのでござるか?
捨てられたのだと何処かで理解しながらも、未だに貴殿から文が来るのではと心の何処かで待っておるとは…哀れにござるな。

某からは確認すら出来ませぬ。ここまで臆病だったとは情けない限りにござる。
なれどそれが貴殿の望みならば迷惑などかけたくありませぬ。

会いたい、政宗殿…貴殿がおらねば寂しくて堪りませぬ。
今でも愛しておりまする…。