哀切
過去ログ7
2010/10/7 5:06
◆真田幸村…唯、逢いたいと願う。
然し貴殿にも貴殿の事情が有るのでしょう。それでも最後、本当に某等を好いて下さっていたのならば一言欲しかったとは思いますが…女々しくて申し訳無く。
だが、久し振りに戻って来た此の地で初めての相手が政宗殿で良かった。
お慕い申して居ります。暫くは貴殿を想う事、許して下され。
◆浅井長政貴殿に、一つ嘘をついている。
私の内に蔓延る正義に沈む悪の根源が薄暗く渦を巻き飲み込んでいく。
…寂静に、私の愁意はただ増すのみ。私は己の女々しさに沸々と嫌悪が膨らむのだ。
きっと貴殿が知ることはないだろう。いや、知らずにいて欲しい。私の同情すら出来ぬ程の汚点と貴殿へのおぞましい程の執着など、私だけが身に刻めば良いのだから。
大丈夫、など、ただの見栄。貴殿には、貴殿だけには知られたくない。
…気付いてくれるなよ。姿まで代えてみせたのだ。嗚呼…愁苦に悩むこの心地が、早々に消えゆけばいいのに。
◆前田慶次少し落ち着かねえと…今の俺はきっと頭の中が訳分かんねえ事になってんだ。だからなんだと思う。
一旦自分の立ち位置を確認しとかねえと。な…あんたも困るだろ?
◆伊達政宗怖くて送れない、そんな臆病な俺をお前は嘲笑うか?
何だろうな、情緒不安定…とでも言えば良いのか?滅茶苦茶不安で何かに押し潰されそうな感覚だ、けど、お前に沢山縋り付きたいのに怖くてもう二度と出来そうにない。
もうお前は、遠い位置からしか俺を見てない。何かで遮られてる。…俺がいくら縋ってももうお前は遠いままだ。遠い、遠い。
無言で止まる俺を、どうか許してくれ。
◆伊達政宗想いが募れば募る程、あんたから離れられなくなっちまいそうで怖い。
最近遅くなった文、あんたの態度は何時もと変わらねぇ筈なのに、目を通す度悲しくなるのは何故だ。
あんたにのめり込む程女々しく弱く重くなっていく己にはもううんざりだ。
ここらが引き時、か…なんてここん所ずっと考えちまってる。
どうか雁字搦めにして俺の身も心も離してくれるな、なんざあんたの事を想えば言えやしねぇ。
見上げれば直ぐそこにあるのに届かない、掴めない、…あんたはやはり雲だ。
そんな雲を見上げて、俺は何時だって愛しく想いを馳せている。
◆伊達政宗よく考えりゃ、恋仲で有った時でさえ孤独だった気がする。
想いが重なったのは一瞬の出来事、後は擦れ違いばかり。─…別れは必然だったンだろうとさえ思える様に為ったのは、諦めが付いたのだと信じてえ。
恋心に、期待に、全てに、─Good bye.